大神様の御前を賑々しく盛り上げることが、大神様を讃(たた)える事になりますので、より深い信仰の道に繋がる事となります
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「提灯相撲」賑わい伝える大ちょうちん
この迫力ある大ちょうちんは、当神社の拝殿の天井から吊り下げられております。
その由来は…。江戸時代から当神社の御神前で行われていた奉納相撲にあります。
奉納相撲は、当時から盛んに行われ、近隣の力自慢たちのによる一大イベントになっておりました。
ところが、このころ倹約令が公布され、地元の安養寺村(現・越前市安養寺町)の陣屋の代官から、「楽しみ事は夜間行え」という厳しい通達が出ました。
しかしながら、奥深い山の中にある神社での数少ない神賑わいであることから関係者は大いに困惑しました。
そこで当時の宮司らが代官と掛け合ったところ、「しからば、夜を模して行うは可なり」と、この代官が粋なおはからい。
この人情味あふれるお裁きが出て、昼間、土俵上に直径二米余の大提灯、更に小提灯の数々を吊って相撲を行ったことから「こんぴらさんの提灯相撲」と呼ばれ親しまれたものです。
提灯相撲は昭和30年代まで続きましたが、故あって中断したまま現在に至っており、再開を望む声も少なくありません。
今は、拝殿の中に吊り下げられている大提灯が往時の賑わいを伝えています。