コの字形の仮設橋で知られるようになった福井市居倉の国道305号線崩落現場の復旧工事に伴う安全祈願祭が斎行され、宮司・禰宜が御奉仕いたしました。
現場は昨平成30年7月7日の大雨被害で、高さ120㍍、幅50㍍にわたって土砂が崩落、その量は約1万立法㍍にのぼったといいます。
この道路は、越前の海岸地域を走っており、全面通行止めとなったことから、観光立県を目指す福井県にとって大きな打撃になりました。
このため、昨年の越前がに解禁に間に合わせようと仮設の橋を緊急に設置。
10月31日から片側交互通行をすることができるようになり、通行止めは解除されました。
また、仮設橋の形が大きなクランクを特徴とする「コ」の字形になっていることから、その災害の大きさとも相まって、全国的に知られるようになりました。
復旧工事は、地元の一日も早い全面復旧を望む声に応える形で始めるもので、工期は来年3月いっぱいを見込んでいます。
崩落状況が大規模なことから、アンカー工法、吹付法枠工という特殊な工法で、慎重に進めて行きます。
崩落現場の直下で斎行された安全祈願祭には作業に当たる建設業者や関係者ら約20人が参列。
作業の安全と交通安全を祈願する祝詞が奏上され、参列者が玉串を捧げて、安全を祈願しました。
また、宮司・禰宜が現場周辺を念入りに御清めし、これから一年に及ぼうとする作業の安全を祈りました。